こんにちは。コラム担当者の奥田です。
全国で梅雨入りになり、すっきりしない湿度の高い日が続いていますね。
さて6月12日に岡山県では食中毒注意報が発令されました。
食中毒の発生しやすい高温多湿の気候が続いているためで、
去年よりも14日早い発令となったようです。
今回のコラムは、前回に引き続きカビについて更新する予定でしたが、
食中毒注意報の発令を受けて変更させて頂きます。
食中毒注意報とは、
地方自治体が食中毒の発生しやすい気候条件を基準にし、発令されます。
岡山県では、
日最高気温と日平均湿度が3日連続で規定条件を満たした場合とされています。
また、夏季だけでなくノロウイルスの流行など冬季にも発令されます。
岡山県以外でも今後全国で、
食中毒の発生しやすい気候条件になってくると考えられます。
①夏に注意したい食中毒菌
この時期の食中毒で多いのが、
腸管出血性大腸菌(O157)やカンピロバクター、黄色ブドウ球菌などです。
特に黄色ブドウ球菌は、
健康な人の喉や鼻の中、動物の皮膚、ほこりの中など
身近なあらゆるところに存在し、様々な食品の中で増殖します。
さらに黄色ブドウ球菌の毒素は、加熱をしても毒性はなくなりません。
そのため予防には、菌を持ち込まないことが最も重要です。
②食中毒対策の基本「持ち込まない」こと!
業務に入る前やトイレに行った際の手洗いはもちろん大事ですが、
ユニフォームから菌を持ち込んでいることがないでしょうか?
管理を個人に任せている場合や、
クリーニングやレンタルを導入しているものの指導が行き届かず、
ユニフォームを持ち帰ってしまっている従業員がいる場合には要注意です。
家庭の洗濯と一緒に洗濯してしまうことで、
清潔にしたつもりがユニフォームに菌を付着させてしまう場合があります。
また、この時期は雨が多いため室内干しをすることが多いかと思います。
室内干しで気をつけなければならないのが、生乾きです。
生乾きの嫌なにおい、あれは雑菌が繁殖していることが原因です。
なので、生乾き臭のするユニフォームを着用しているということは
ユニフォームで菌を持ち込んでしまっている証拠です。
さらに、室内干しの危険は生乾きだけではありません。
従業員様のなかには、家庭でペットを飼っている方もいるでしょう。
カンピロバクターやサルモネラ菌は、
犬や猫などのペットも持っていることがある菌です。
室内で干していれば、ペットから菌が付着する可能性は少なくありません。
干す部屋にペットを入れていなくても、
洗濯物を扱うときの衣服に既に付着しているかもしれません。
(もちろん菌だけでなく、動物の毛などの異物混入の可能性も問題です)
食の安全を担う企業様にとって、
時に生命を奪うこともある食中毒は細心の注意を払わねばならない問題です。
食材や調理器具の管理や、こまめな手洗いには気を使っていても、
ユニフォームまで充分な管理ができていないこともあるかもしれません。
「ユニフォームをきちんと衛生管理してくれる業者に委託したい」、
「従業員が持ち帰っていないか把握して指導を行いたい」など、
ユニフォームの衛生管理に不安があれば、ぜひ白龍堂へご相談ください。
弊社クリーニング工場の衛生管理については「高品質の理由」もご覧ください♪