こんにちは、コラム担当者の奥田です。
日が沈むのが早くなり肌寒くなってきたと思ったらもう11月も後半ですね…。信じられない気持ちで何度もカレンダーを確認している今日この頃です。
これから警戒を強めなくてはならないのが
『ノロウイルス』ですね。
夏にも食中毒の話題を取り上げ、『食中毒注意報が発令!ユニフォームが菌を持ち込んでいませんか?』を掲載しましたが、年間の食中毒患者の半数以上がノロウイルスを原因とした発症ですので、やはり特に注意をする必要があると思います。
例年10月半ば頃から徐々に増えていき4月頃まで多く発生していますが、今年も既に岐阜県ではノロウイルスによる食中毒が発生し、11月1日付けで注意報が発令されています。また長野県でも11月14日付けで発令されました。
これから全国で発生することが予想されます。
①ノロウイルスの特徴
よく言われますが感染力がとても強いことが特徴のひとつです。10個~100個という少量で感染してしまうため、感染が拡大しやすく患者数が増える要因となっています。
また、ウイルス自体が小さく、手指のしわや爪の間などに入り込みやすく手洗いで落ちにくい・ほこりなどとともに空気中に浮遊しやすい部分にも注意が必要です。さらに乾燥や熱・低音環境下でも強く感染力が落ちにくいといわれています。
②ノロウイルスの症状
激しい腹痛や嘔吐、下痢、発熱といった症状が突発的に起こります。症状は1~3日で治まりますが、その後もウイルスを排出していることがあります。
また、潜伏期間(24~48時間)や症状が出ない場合でも感染していると、ウイルスを排出しており感染源となりえます。この場合は自覚がないため対策が不十分になりやすいです。普段から危険性を念頭に置いて、十分な手洗いなどを心がける必要があるでしょう。
③ノロウイルスの対策
菌やウイルスの対策として、アルコール消毒が有効と考えられていることが多いのですが、ノロウイルスには殆ど効果がありません。
というのも、インフルエンザをはじめとした殆どのウイルスは「エンベロープ」とよばれる脂質から成る膜を持っており、アルコールによってこの膜を破壊することで感染力を失います。ですがノロウイルスは元々この膜を持たないため意味がないのです。
吐瀉物などの処理には、次亜塩素酸ナトリウムを使用しますが、手指など人体には使用できません。
それではどうすれば良いのでしょうか?
丁寧な手洗いを行い、「物理的に」付着しているウイルスを落とすしかありません。先述のとおり小さなウイルスなので、指の間や爪の間、しわまで丁寧に時間を掛けて手洗いを行うことが重要です。
これから増えるだろうノロウイルスに備えて、対策の確認を行い、危機管理意識を高めるようにしていきましょう!
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