こんにちは。最近は日中暑く、夜肌寒い気候の日々が続いていますが、皆さん体調管理は大丈夫ですか。
白龍堂コラムでは食中毒のテーマを何度か取り上げてきましたが、今回はその中でもトイレの衛生管理に焦点を当てたいと思います。
実際、トイレの中で皆さんが触れる共有部分は有害微生物に汚染されているってご存知でしたか。昔と比べて最近のトイレはキレイなイメージがありますが、実のところ有害微生物の汚染はあります。
では、トイレから始める衛生管理のポイントをお話します。
トイレから、食中毒の原因菌を断ち切る為の衛生管理のポイント
①床 ②ドアノブ ③便座 ④水洗レバー ⑤トイレットペーパーホルダー ⑥トイレットペーパーなどは有害微生物で汚染されています。
手で触れるなどすると、有害微生物を室外に持ち出すことになりますので、手洗いは必ず行いましょう。
そして多くの場合、トイレの換気扇は小さく効果が発揮されにくく、ウイルスや細菌がトイレに充満します。
細菌やウイルスが空気中に漂ったトイレで用を済ませた後、作業場内に入れば菌を持ち込むことになります。換気扇の設置は、臭い、ほこりを室内に充満させないだけでなく、見えない病原菌やウイルスを減らし、衛生維持をするためにも重要です。
トイレと食中毒の原因菌を断ち切る為の衛生管理のポイント
(1)トイレ設置場所について
トイレは隔壁などによって食品を取り扱う場所と完全に区分されていることが重要です。また、食品作業場などから3m以上離れた場所にあることが理想です。
(2)換気扇について
空気循環が見込める大きめのものを使用しましょう。換気扇の吸気口は外気に直結し、トイレの個室それぞれに設置が望ましいです。
(3)専用サンダルの重要性について
トイレの床面は細菌やウイルスに汚染されているため、専用のサンダルの使用は必須です。
(4)トイレ設備の5つの衛生的管理方法
1.トイレからの2次汚染を防止するために、トイレを定期的に清掃し常に清潔に保ちましょう。
2.業務開始前、業務中、終了後など、定期的に清掃及び次亜塩素酸などによる殺菌を行いましょう。
3.便座、床、ドアノブ、手すり、水道カラン等は、使い捨て手袋を着用して洗浄・殺菌しましょう。
4.換気扇はゴミ、ほこりの他、食中毒菌やウイルスも吸着しているため、換気扇の清掃も定期的に行いましょう。
5.食品製造作業担当者が、定常業務として清掃作業を兼務することは避けましょう。
今回は毎日使用するトイレの衛生管理のお話でした。
衛生管理を維持し続けるための設備や仕様にも配慮が必要ですね!
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