こんにちは。
今回は食中毒予防で重要な「交差汚染」の対策について、取り上げてみたいと思います。
「交差汚染」とは?
食中毒予防の3原則は「つけない」「増やさない」「排除する」ですが、交差汚染の対策はこのうちの「つけない」に当たります。
交差汚染は、衛生品質が守られた状態のものが、菌によって汚染されたものと直接的あるいは間接的に接触することによって発生します。身近な例でいえば、生肉を扱った包丁とまな板でそのまま野菜を切ってしまう、などですね。
また、汚れや菌が付着した物や人が作業エリアに入り込むことで汚れが拡散し、衛生環境が保持できなくなることもあります。目に見えない菌に気付かないまま、物や人が「運び屋」になってしまうことがあるのです。
「ゾーニング」とは?
そこで重要になるのが「ゾーニング」の考え方です。工場内をそのゾーン(製造工程)の衛生レベルに応じて区分することで、清潔作業区域に菌や汚染への拡散を防ぎます。
ゾーンを仕切る方法としては、壁を用いたものが最も確実で効果がありますが、そのほかビニールカーテンやパーテーション、床の色分けなどが作業環境やコストに応じて採用されることもあります。
工場内の施設をゾーニングすることも重要ですが、更にユニフォームを活用して従業員様の持ち場を視覚化することおすすめします。
衛生白衣の色分けでゾーニングしませんか?
食品工場様の衛生白衣といえば白のイメージが強いですが、ブルーやグリーンなども作られています。肉や魚などの下処理を扱う比較的汚染度の高い部署では白、配膳など特に高い衛生レベルが求められる部署ではブルーなどと分けることで、視覚化することができますし、従業員様の意識強化にも繋がり、ゾーニングを補強することができます。
白衣を一斉に変更するとなると費用も掛かりますが、帽子に簡単につけることのできるヘッドバンドを利用するという手もあります。弊社のヘッドバンドなら、帽子のアジャスターに取り付けるため異物混入の心配もありません。手軽に色分けによるゾーニングが可能ですよ。
このように、「交差汚染」では従業員様のゾーニングの視覚化も重要です。色の持つ識別性の力を借りて、工場白衣でゾーニングする方法も取り入れてみてはいかがでしょうか?
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次回も交差汚染について後編として取り上げます。ぜひご覧下さい!